新潟ベンチャーキャピタル株式会社(新潟市中央区、代表取締役:永瀬俊彦)は、新潟県内のスタートアップ企業や起業家を支援し、地域経済の活性化を目指すベンチャーキャピタルである。
2023年10月に組成された『地方創生新潟2号ファンド』は、新潟県内外の有望企業を対象に積極的な投資活動を展開している。この記事では、2024年8月までに同ファンドが出資した企業を紹介する。
出資先企業の紹介
株式会社テクノクラフト(新潟市西蒲区、代表取締役:栂坂昌業)
新潟県発のIT企業であるテクノクラフトは、ゴルフカート運行管理システム「カートナビ」の開発を主軸に、国内市場でNo.1のシェアを誇る。また、幼稚園・保育園向けの安心安全管理システム「コミュなび」を展開し、全国の幼児教育の現場で高い評価を得ている。同社のさらなる成長が期待される。
投資実施日:2023年12月15日(株式取得)
投資金額:非公開(発行済株式数の2%相当)
ホームページ:https://www.tecraft.co.jp
Guidable株式会社(東京都新宿区、代表取締役:田邉政喜)
Guidableは、外国人向けの人材紹介・派遣サービスを提供し、労働人口減少に対応するためのプラットフォームを運営している。同社は「日本経済を、もっと多国籍に。」をミッションとし、新潟県にも拠点を設ける予定である。新潟の雇用拡大に貢献する企業として注目されている。
なお、代表の田邉氏は新潟県長岡市(長岡高校)の出身で、今後新潟へ拠点開設も検討している。
投資実施日:2024年2月22日(第三者割当増資による投資)
投資金額:50,003,000円(投資後保有比率 2.7%)
ホームページ:https://guidable.co.jp/
株式会社meleap(東京都港区、代表取締役:福田浩士)
VRスポーツ「HADO」の運営を手掛けるmeleapは、世界39か国で540万人以上が楽しむエンターテイメントを提供している。同社代表の福田氏は、新潟市(明訓高校)の出身。世界的に展開する日本発のVRスポーツとして、さらなる成長が期待される。
投資実施日:2024年3月8日(第三者割当増資による投資)
投資金額:非公開
ホームページ:https://meleap.com/
グローカルマーケティング株式会社(新潟県長岡市、代表取締役:今井進太郎)
地域密着型のマーケティング支援会社として、これまでに2000社以上をサポートしてきたグローカルマーケティング。同社は、新潟県長岡市を拠点に、AI活用支援や人財採用・育成支援など、多岐にわたるサービスを展開している。
投資実施日:2024年3月29日
投資金額:16,965,000円(投資後保有比率4.95%)
ホームページ:https://glocal-marketing.jp/
tane CREATIVE株式会社(新潟県佐渡市、代表取締役:榎崇斗)
佐渡に本社を構えるtane CREATIVEは、Webサイトの保守管理や制作を手掛け、地域のITエンジニアを活用した「分散型ワーク」を提供する企業である。同社は、地方創生型のビジネスモデルとして注目されており、佐渡から全国へと展開する企業として成長が期待される。
投資実施日:2024年3月25日
投資金額:20,758,637 円 (投資後保有比率3.0%)
ホームページ:https://tane-creative.co.jp/
株式会社log build(神奈川県藤沢市、代表取締役:中堀健一)
建設現場のDX化を進めるlog buildは、リモート現場管理プラットフォーム「Log System」を提供しており、建設業界の生産性向上に貢献している。代表取締役の中堀氏は新潟県佐渡市の出身で新潟県内にも多くの顧客を抱えており、同社の成長が新潟の産業にとって重要な役割を果たすことが期待される。
投資実施日:2024年7⽉22⽇
投資金額:非公表
ホームページ:https://www.log-build.com/
まとめ・今後の展望
新潟ベンチャーキャピタル株式会社が投資を行う企業は、新潟県内にとどまらず、新潟とのつながりを持つ企業も含まれており、広い視野で投資活動を展開しているのが特徴である。また、同社は東京にも拠点を構えており、関東圏と新潟を結ぶ広範なネットワークを有していることが強みだ。このネットワークを活用した起業家支援は、単なる投資にとどまらず、スタートアップの成長において大きな力となるだろう。
全国的にも、地域密着型のベンチャーキャピタルは注目を集めており、新潟ベンチャーキャピタルも『新潟版シリコンバレー型ベンチャーキャピタル』を目指して積極的に活動している。今後の動向に注目し、その活動が新潟のスタートアップエコシステムにどのような影響を与えるのか、期待が高まる。
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